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コードギアス R2 23話・24話 [コードギアス]

コードギアスR2が終わって、もう半年。
でも、もう一度繰り返し見ていたりします。
最近、ギアスの文庫本も買いました。
そのうち、二次小説を書くかもしれません。
SEEDかエヴァとのクロス作品でも
書こうかなと思っています。

また、リリカルなのはが面白かったので、
オリ主人公で二次作品を書こうと思いつきました。
こちらの方は、既にどこかで投稿しているかもしれませんが、
気付いても知らん振りをお願いします。
気付かれると、一部で話題になるかもしれませんので。

エヴァについては、アスカの名前が変わると聞いて
驚きました。式波・アスカ・ラングレーになるんでしょうか。


以下、コードギアス関連のブログです。

24話

http://blogs.yahoo.co.jp/pac2sos/25557228.html
http://blogs.yahoo.co.jp/chihaya1023/35933234.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hayase_ausf_h/55124580.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tako4936/34432874.html
http://eternalloop.seesaa.net/article/106919410.html
http://blog29taka.blog107.fc2.com/blog-entry-471.html
http://anime-suki.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/r2turn-24-3d30.html
http://nijiironote.blog122.fc2.com/blog-entry-490.html
http://cazsakura.blog114.fc2.com/blog-entry-503.html
http://slowlifeblogblog.blog51.fc2.com/blog-entry-1042.html
http://happyuki-blog.at.webry.info/200809/article_90.html
http://happyuki-blog.at.webry.info/200809/article_91.html

http://blogs.yahoo.co.jp/aclucifer/44085399.html
http://kazekura.seesaa.net/article/106922539.html

23話

http://blogs.yahoo.co.jp/pac2sos/archive/2008/9/14
http://blogs.yahoo.co.jp/hayase_ausf_h/55034920.html
http://blogs.yahoo.co.jp/chihaya1023/35780144.html
http://index233.blog50.fc2.com/blog-entry-198.html
http://blogs.yahoo.co.jp/ymsug1129/24832202.html
http://lapislazurirose.blog69.fc2.com/blog-entry-484.html
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コードギアス R2 22話 [コードギアス]

もう1週間経ってしまいましたが、コードギアス R2 22話の感想を。


ラウンズが弱すぎます。それとも、機体性能の差なのか。
ジェレミアは、ルルーシュの味方に。
なんと、ロイドやセシルさんもルルーシュ側に。
カレンのキスには驚きました。別れの予感か、最後に結ばれる伏線なのか?
かぐや、涙目。少しかわいそうかな?でも、悪逆皇帝とは酷い言いよう。
首都ペンドラゴンを吹き飛ばす、悪魔のようなシュナイゼル。
ナナリー、生きてて良かった。でも、きっと騙されてるよね。



ちなみに、以下は22話の記事が掲載されているブログです。


http://blogs.yahoo.co.jp/pac2sos/archive/2008/9/7
http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200809070003/
http://blogs.yahoo.co.jp/hayase_ausf_h/54952398.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rimurer/34148525.html
http://blogs.yahoo.co.jp/chihaya1023/35637253.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tako4936/34149628.html
http://index233.blog50.fc2.com/blog-entry-165.html
http://blogs.yahoo.co.jp/ymsug1129/24607201.html
http://kazekura.seesaa.net/article/106164832.html
http://princessnote.blog39.fc2.com/blog-entry-966.html
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コードギアス R2 21話 [コードギアス]

久々にブログを更新します。

今日のコードギアスは、超展開が待っていました。


・マリアンヌの死の真相
・皇帝の野望
・ルルーシュとスザクコンビの復活
・ナナリーの生存
・ルルーシュがブリタニアに出現

等々

急展開でした。これからどうなっちゃうのか、先が見えませんね。


ちなみに、以下は20話の記事が掲載されているブログです。


http://blogs.yahoo.co.jp/snowxpanda/42995670.html

http://blogs.yahoo.co.jp/pac2sos/24612896.html

http://kumix.arekao.jp/entry-365f10541b470bab4223b604a6a22960.html

http://blogs.yahoo.co.jp/ymsug1129/24137483.html

http://blogs.yahoo.co.jp/hayase_ausf_h/54789894.html

http://szajmgp4.seesaa.net/article/104871311.html

http://blogs.yahoo.co.jp/yasky006/57844419.html

http://blogs.yahoo.co.jp/rimurer/33883566.html

http://blogs.yahoo.co.jp/tako4936/33882191.html

http://palette100.blog74.fc2.com/blog-entry-196.html




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Red Warrior目次 [Red Warrior]


1/144 012ジャスティスガンダム

「Red Warrior with Blue Eyes in the Seed World」というのは、私が現在細々と書き続けている二次小説のことです。ガンダムシードの世界で、エヴァンゲリオンのセカンドチルドレンである惣流・アスカ・ラングレーが活躍するストーリーです。

まえがき

プロローグ  Phase1  Phase2  Phase3  Phase4  Phase5  Phase6  Phase7  Phase8  Phase9  Phase10 
 


メカニック一覧(最新版 ネタバレ注意!)

キャラクター一覧(ネタバレ注意!)


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Red Warrior Phase10 [Red Warrior]

Red Warrior in the Seed World  (目次に戻る。

PHASE10 消えるガンダム

「こりゃあ、ひでえなあ……」

アークエンジェルのハンガーでは、他の整備兵と共にコジロー・マードック軍曹が途方に暮れていた。

キラの105ダガーは、両腕を吹き飛ばされていた。
シンジのデュエルダガーは、片腕と両足を無くしていた。
レイのバスターダガーは、袈裟懸けに斬られていた。

地球軍の誇る新型機動兵器であるダガー部隊が、無残な姿を晒している。一機として、無傷の機体は無い。一体、どこから手をつければいいものか……。コジローでなくとも、頭を抱えたくなるだろう。

オーブのアストレイのパーツを使いたくても、材料からして違うのだから流用はできない。アストレイは、軽量化のために発泡金属装甲を採用しているのだが、アークエンジェルのダガー部隊は、攻撃エネルギーを装甲全体に拡散させることで損傷を軽減するラミネート装甲を採用しており、全く互換性が無いのだ。

それでも、整備班の責任者であるマードックは、ため息をつきながら修理に取り掛かるしかなかった。マードックが最初に修理に取り掛かることにしたのは、キラの105ダガーだ。腕を付け、配線など修理すれば、なんとか戦闘に耐えられると見込んだからだ。

「今日は徹夜だろうな……」

マードックの呟きに、誰も反応する者はいなかった。

そしてアークエンジェルのブリッジでも、マリュー達が頭を抱えていた。一挙に戦力の大半を無力化されたため、時間をおかずに次の襲撃を受けたら、とてもじゃないが耐えられそうにないからだ。

「無事なのは、フラガ大尉のメビウスゼロだけなのね」

艦長席で深いため息をつくマリューに、普段はトールがいる席に座っているムウが軽口を叩く。

「なあに、オーブの方はパイロットが全員無事だって話だ。アストレイは予備機が多いようだし、何とかなるんじゃないの?」

沈んだ空気を何とかしようと陽気に振舞うムウであったが、いかんせん、この場にいるメンバーの顔は暗い。キラは、一方的に紅いジンを攻撃・破壊したレイに不満を持っており、むっつりとした顔をして壁に寄りかかっている。シンジはキラの隣にいるが、キラに何を言ったらいいのかわからないため、言葉も出ない。他のオーブ組も、なんだか嫌な雰囲気を感じ取ってか、言葉少なだ。だがそこに、暗い雰囲気を吹き飛ばす元気一杯な女の子が現れた。

「やっほー!マナちゃん参上!」

マナは、ブリッジに入ってくるなり、『暗いよ~』と言ってキラの背中を叩く。急なことに、キラは息がむせてしまうが、マナはキラに『暗いと女の子にもてなくなるよ~』とからかう。一方、シンジに対しては元気を出しなよと励ます。キラは、なんだか扱いに差があるなあとちょっぴり不満だったが、マリューがマナに話しかけたため、とりあえず黙っていた。

「マナさん、来てくださってありがとう。実はね、今後のことを相談したいのよ」

マリューは、次にザフトに襲われた場合どう対応すべきか、マナに意見を求めた。ザフトの戦力は、ジンが1機中破しただけ。それに対し、こちらはダガー部隊が3機とも中破又は大破で、戦力は半減以下だ。どう考えても不利である。だがマナは、なんとかなるかもと言う。これには、レイが黙っていなかった。

「アストレイでは、クルーゼ隊に勝てないわ。それは、既に証明されているわ」

レイの指摘は的を得ている。アストレイは、確かに量産機としてはいい機体であり、機動性を重視したコンセプトも素晴らしい。だが、コーディネイターが乗ったG兵器相手では、あまりにも分が悪いのだ。軍人であるムウやナタルはもとより、軍事には素人のキラやシンジでさえもそう思うほどだ。しかし、マナは笑顔を崩さない。

「へへーん、レイ。マナちゃんズにはね、まだ奥の手があるのよ」

マナは、にっと笑った。




マリューたちの心配を知ってか知らずか、ミゲル達はアークエンジェルを追撃せずに、ラクスが乗っているはずの民間船シルバーウインドを引き続き探し求めた。だが、ミゲル達が探し当てたのは、砲撃の痕があり、ごく最近破壊されたであろうシルバーウインドだった。

「ちくしょう!これって、民間船だろ?なんで砲撃されなくちゃならないんだよ!」

シルバーウインドを目の前にして、ミゲルは行き場の無い怒りに身体を震わせる。この船には、ユニウス・セブンの慰霊団が乗っていた。家族を、親戚を、友人を、核の炎で焼かれた人達が、死者の霊を慰めるために乗っていたのだ。決して戦いに来たわけではない、非武装の船だったのだ。それを、何者かが無慈悲にも攻撃し、船に乗っていた数百人もの非戦闘員を殺したのだ。これはまさに、一方的な殺戮と言えよう。

「地球軍の奴らめっ!許さんっ!」

イザークは、目を血走らせて無残に破壊された船を見つめる。ディアッカは傍にいたが、とてもじゃないが話しかけられる雰囲気ではないと思ったのか、腕組みをして黙っている。普段はよく冗談を言うラスティでさえも、鋭い目つきで船を見ている。ニコルはというと、アスカになんて言えばいいのかと、頭を抱えている。だが、ニコルのその悩みは、直ぐに解消された。本来ならばまだ安静が必要なはずのアスカが、無理を押してブリッジに出てきたのだ。

「あ、あの、姉さん……」

ニコルは、それ以上言葉を続けられなかった。アスカの目を見てしまったからだ。アスカの目は、イザークと違って怒りに燃えてはいなかった。ただ、深い哀しみを感じさせるような、憂いを浮かべた目だった。

「アタシは、また守れなかったのね……」

アスカは、綺麗な蒼い瞳に涙を浮かべ、しばらくの間じっと動かなかった。

既にラクスは亡き者と思って、アスカ達が怒り、哀しみ、涙していた頃、当のラクスはトランプに明け暮れていた。

「あっ、わたくし、あがりですわ」

ラクスが2枚のエースを場に捨て、手札が無くなる。

「えええーーーーっ!また僕の負けなのーっ?」

これで、キラのババ抜き5連敗が決定した。

「キラ、弱過ぎ」

ミリアリアが無情にコメントして、とどめを刺す。おかげでキラは、しばらくは立ち直れないほどの精神的打撃を受けた…………わけではないが、結構ショックだったりする。

「あのー、ラクスさんを助けたのは、誰でしたっけ?もう少し手加減してくれてもいいんじゃ……」

キラは涙目になって聞くが、聞いた相手が悪かった。

「あら、どなたでしたっけ?ああ、思い出しましたわ。とっても大きくて、二本の角がある方ですわ」

ラクスのボケに、『それはモビルスーツでしょ!』などと突っ込む気力はキラにはない。トホホと言ってうな垂れるだけだ。その様子を見て、周りのみんなは大笑い。余計にキラは落ち込んでしまう。

「キラ君、元気出してよ」

見かねてシンジが励ますと、キラはシンジの手を握って、シンジ君は優しいねと喜んだ。

さて、なんでこんなところにラクスがいるのかというと、話は少し長くなる。

シルバーウインドが攻撃される前に、周りの者がラクスを救命ポッドに押し込んだ。その後間もなくシルバーウインドは、ブルーコスモスと呼ばれる反コーディネイター主義者の地球連合軍将校が指揮する戦艦に攻撃され、あえない最期を遂げた。

そのラクスの乗る救命ポッドが、運よく地球軍の攻撃を免れて宇宙を漂っているところを、キラが発見してアークエンジェルに連れて来たのだ。

ラクスが、プラント議長であるシーゲル・クラインの娘であることを知ったマリュー達は、その扱いに困ったが、キラとシンジがラクスの見張りを志願したため、渡りに船とばかりに認められた。しかるべき所に着くまでの、暫定的な措置としてという条件付きではあるのだが。

というような出来事があって、キラ、ラクス、シンジ、マナ、トール、ミリアリアの6人で、今は楽しくトランプをしているというわけである。

ちなみに、レイは整備兵に交じって修理を手伝い、サイ・カズイ・フレイの3人は、人手不足のブリッジで勤務している。サイとカズイはCICで索敵と情報解析を、フレイはオペレータ席で通信の傍受をしているのだ。だが、カズイとフレイの本音は、見知らぬコーディネイターであるラクスとあまり仲良くしたくない。だからこそ、ブリッジ勤務を選んだのだが、それに気付く者はいなかった。

アスカ達は、シルバーウインドの周りをくまなく捜索したが、ラクスの生存を示すものは何も無かった。アスカの勘も、少なくともラクスが周辺の宙域にいないといっていた。となれば、一番可能性が高いのが、シルバーウインドを攻撃した地球軍がラクスを連れ去ったというもの。その次に可能性が高いのが、近くを通りがかった船がラクスを救助したというものだ。

もしかしたら、ラクスは足付きに拾われているかもしれない、そう考えたアスカ達は、万一の可能性を信じて足つきの追撃を上申した。その結果、条件付きであったが認められた。あと半日待ってヴェサリウスと合流して補給を受け、それから追撃せよというものだった。そして現在、ヴェサリウスと合流し、補給を受けている。

アスカ達は、通常の補給のほかにも様々な補給を受けた。そのひとつがデュエル用の強化パーツのアサルトシュラウド(AS)だ。これは、バックパック及び脚部に追加された高出力スラスターによって機動力を強化する。また、右肩部装甲に115mmレールガン「シヴァ」と 左肩部装甲内に220mm径5連装ミサイルポッドが追加され、武装も強化された。イザークは意気揚々で、『今度こそ、デュエルASで足つきを沈めてやるんだ』と息巻いている。

ストライク用には、ランチャーストライカーを補給を受けた。アスカ達の後続部隊がヘリオポリスから発見した部品を元に、急遽組み立てられたものだ。遠距離砲撃戦および対艦・対要塞戦に特化した装備で、主力武器「アグニ」により、極めて強力な火力を誇るストライカーパックだ。右肩に装着するバルカン砲も中距離火器として十分な威力を持つ。ただ、残念ながら他のストライカーパックの部品が見つかっていないため、今回補給を受けたものが壊れたら、当分補給を受けられない。だが、ラスティは『壊さなければ問題ないっしょ』と言って、特に気にしている様子は無い。

ミゲルには、ようやく修理の終わった愛用機、オレンジ色のジンが届けられた。普通のジンとの外見上の違いはカラーリング程度だが、精度の高いパーツを選出して製造されており、一般機と比較して約20%のスペック向上を達成している。但し、その分パーツの消耗率も高く、信頼性の低下や整備性の悪化等の弊害もある、扱いが難しい機体である。だが、ミゲルは『愛機が帰って来た』と言って大喜びである。

アスカには、新しい機体が与えられた。ヘリオポリスから発見された機体にアサルトシュラウドを追加装備した、ガンダムアストレイ ブルーフレームASである。これも、右肩部装甲に115mmレールガン「シヴァ」と 左肩部装甲内に220mm径5連装ミサイルポッドが追加され、バックパック及び脚部に追加された高出力スラスターによって機動力を強化されていた。アストレイには、PS装甲が無く装甲が弱いという欠点はあったが、それを追加装甲によって解決したのだ。それに、機体が軽いため機動性に優れているという長所は、重量は増加したものの機動力も強化されたので、失われてはいない。攻守共に強化された、非常にいい機体だと言える。

だが、その機体を見た瞬間、アスカは難色を示した。

「ニコル、青い奴はアンタが使いなさいよ。アタシは、ブリッツを使うから」

そう言って、強引にブリッツを自分のものにしてしまったのだ。

「ね、姉さん……。そ、そんなあ……。やっと、あの機体に慣れてきたのに……」

唖然とするニコルだが、アスカに逆らえるはずもなく、渋々ブルーフレームASを使うことになった。だが、ニコルがブリッツを簡単に諦めたのには、他にも理由がある。強行偵察任務が多いアスカにとって、85分という限界時間があるにせよ、新機軸のステルスシステム「ミラージュコロイド」を搭載するブリッツという機体はうってつけだからだ。

それに、ニコルが敵のダガー部隊と戦って気付いたのだが、ブリッツは他の機体と比べて、武装に難がある。右腕に武装が集中しているため、右腕を破壊されると武装は左腕に装備されたワイヤー付きのクロー、グレイプニールしかなくなり、戦闘力は事実上ゼロに等しくなるのだ。勢い、戦闘中は常に右腕に被弾しないように気遣う必要があり、戦いにくいことこのうえない。そのうえ武装が大き過ぎて、使い回しが悪いという欠点もある。

このように、機体のチェンジはお互いにメリットがあったのだ。決して、アスカのわがままだとか、色が気に食わなかったなどいう理由ではない……と思われるのだが……。

ともあれ、補給を受けたアスカ達は、足付きを目指して出発した。

数日後、アークエンジェルのブリッジで、計器が特異な反応を示した。オペレータ席に座っていたフレイは、飲みかけのドリンクを放り出して計器をいじる。

「―――艦長っ!」

フレイの震える声に、マリューとナタルが何事かと振り返る。敵襲か?と身構える彼女達に、フレイは叫ぶように言った。

「つ、通信です!地球軍第八艦隊の暗号パルスのようですっ!」

「なんですって!?」
「追えるのか?」

マリューとナタルが、フレイの横まで寄ってきて、フレイの前のモニタを覗き込む。やがて、独特の波形が計器に現れる。

「―――解析します!」

フレイは、恐る恐るキーボードに指を走らせて、解析プログラムを作動させる。殆どオートに近いので、新米のフレイでさえも扱えるという優れものだ。ほどなく、スピーカーから途切れ途切れの音声が飛び出してきた。内容を聞くと、どうやら第八艦隊の先遣隊からの呼びかけであるらしい。マリューの顔が、ぱあっと明るくなる。

「ハルバートン提督が、迎えの部隊を送ってくれたんだわ!」

喜ぶマリューを横目に、ナタルは冷静に事態を把握しようとする。

「位置は?」

「待ってください。まだ、かなりの距離があるようです」

フレイは、まだ正確な距離はわからないと報告する。とはいえ、他のクルーには大きな希望を与えたようだ。アーノルド・ノイマン曹長とジャッキー・トノムラ伍長が、ハイタッチをして喜びをあらわにしていた。

その後、先遣隊との通信に成功し、艦長日誌の提出や乗員名簿その他のデータのやり取りも行われた。そして、フレイには更なる吉報があった。フレイの父、ジョージ・アルスターが先遣隊にいることがわかったのだ。

「……パパに会える」

フレイは、久しぶりに笑顔を浮かべた。

一方、アークエンジェルだけでなく、強行偵察任務中のアスカも先遣隊を捉えていた。アスカはバッテリーの残量を確認し、十分戦闘に耐えうると判断すると、直ちに地球軍へと向かった。そして、先遣隊の索敵範囲ぎりぎりのところで、ミラージュコロイドを展開する。

「さあて、子羊ちゃん達。覚悟はいいわね?」

アスカは、舌なめずりをして呟く。先遣隊は、ブリッツの存在に気付かず、易々と接近を許してしまう。アスカは、先遣隊に十分近づいたところでモビルアーマー発進口を狙ってライフルを連射し、最初に敵の機動兵器を封じてしまう。それから方向転換して、一番大きな艦に取り付き、ミラージュコロイドの展開をやめ、フェイズシフト装甲へと切り替える。

戦艦にいったん取り付いてしまえば、他の艦からの攻撃はなく、戦艦からの攻撃手段も限られているため、既に勝敗は決していた。ブリッツは、リツコ謹製のスマッシュホーク――巨大な片刃の戦闘用斧――で戦艦の兵装を次々と破壊していく。戦艦の2連装大型ビーム砲、2連装対空砲、多目的VLS、3連装対宙魚雷発射管、回転式ミサイル発射管、75mmガトリング機関砲、それらの武装が次々と破壊され、沈黙していく。さきほどまで威容を誇っていた戦艦が、今ではまるで達磨のようになり、アスカのブリッツに手も足も出ない。

「ようし、次!」

アスカは、他の全長130メートル級の護衛艦にも襲い掛かかり、わずかな反撃をかわしつつ敵を無力化する。短時間で作業を終えたアスカは、敵に通信を送り、機密データを寄越せと迫った。だがこれは、単なる時間稼ぎだった。通信に紛れて送り込んだウイルスソフトによって、ラクスやシルバーウインドに関するデータを検索し、ブリッツに送信させるのが真の目的だったのだ。だが、あと少しでデータを受信できるというところで、何者かの接近を察知した。

「なっ……。あのモビルスーツは、一体?」

アスカは、白地に赤い塗装を施した謎のモビルスーツを目撃する。果たして、そのモビルスーツの正体は?



あとがき

さんざん迷ったのですが、結局「弐号機もどきのMS」(ジン・ウォーリア)を出すのは(今のうちは)やめて、アスカはブリッツに乗せることにしました。その代わりに、エヴァらしい武器のスマッシュホークを重斬刀に代えて出すことにしました。


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Red Warrior Phase9 [Red Warrior]

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PHASE9 破られた心の壁

紅いジンが爆散する少し前のこと……。

「キラ君!大丈夫なのっ!」

紅いジンから離れたキラの105ダガーに、シンジの乗るデュエルダガーが近付く。少しでも早くキラに近付きたいというシンジの気持ちを表すかのように、デュエルダガーは右手を伸ばす。

「うん、大丈夫だよ。なんともないよ。心配してくれてありがとう、シンジ君」

だが、直ぐにいつもと変わりないキラの声が聞こえ、シンジは胸をなでおろした。

「良かったあ。それじゃあ、追撃はレイさんに任せて、僕達はアークエンジェルに戻ろうよ」

そう言って、ふうっと息を吐いた時、キラがうわずった声で聞いてきた。

「えっ、追撃?あのジンを?どうしてなの?」

キラの問いかけに、シンジは直ぐに答えられずに口ごもる。そして、ついつい思ってもいないことを口走ってしまう。

「どうしてって言っても……。だって、敵だから……」

そこまで言ってから、シンジはいつの間にか戦いに慣れていた自分に気付き、愕然とした。

『敵だから、討つのが当たり前。』そんな言葉が自然に口から出る自分が信じられなかった。モビルスーツに乗るなんて、死んでも嫌だと拒絶した自分が、遥か昔の人に思えた。戦争とは、かくも人を変えるのか。急に背筋が冷たくなる。そんなシンジの心中に気付かず、キラはなおも畳みかける。

「でも、でも!あのジンは、僕達に攻撃してこなかったよね。それなのに、なんで逃げる人を攻撃するの?ねえ、シンジ君。お願いだから、あのジンを攻撃するのを止めさせてよ。レイさんも、シンジ君の頼みなら聞いてくれるかもしれないと思うよ」

キラは、アスランの親友だと言うジンのパイロットを死なせたくなかったのだ。その想いがキラを突き動かし、拳だけでなく言葉にも力がこもる。シンジも、既にキラの声が涙声になっていることから、キラが本気で言ってることひしひしと感じ取れた。

「うん、分かったよ。キラ君がそこまで言うのなら……」

シンジは、僅かな逡巡の後、レイに頼むことを請け負うことにした。シンジは頷くと、急いでレイに通信を入れた。深呼吸をしてから、一気に言う。

「レイさん、聞こえてる?お願いだから、その紅いジンを逃がしてあげてくれないかな」

「駄目。これを逃がしたら、援軍がやって来る。だから、絶対に見逃せない」

信じられないことに、レイは間髪入れずに断ってきた。僅かな期待は、一瞬にして消えた。だが、シンジはなおもレイに食い下がる。

「えっ、ちょっと待ってよ。ねえ、レイさん!」

だが次の瞬間、シンジの願いも虚しく、バスターダガーの激しいビーム砲撃を受けて、紅いジンは爆散した。爆炎が消えた後は、何も残っていなかった。

「ああっ!」

シンジの脳裏に、無残な姿となったであろう敵のパイロットの姿が浮かぶ。

その時突然、シンジの頭の奥底で、何かのヴィジョンがフラッシュバックした。

―――それは、奇妙な白い大きなバケモノ共に食い散らかされた、紅い巨人……………

次の瞬間、シンジは急に吐き気をもよおした。急に背筋が寒くなり、身体が小刻みに震え出し、意識も飛びそうになる。

「イッタイ、アレハナンダロウ……。ナンデ、コンナニイヤナキモチニナルンダロウ……」

蒼白な顔で虚空に向かい問いかけるが、もちろん誰からも返事は無い。シンジは頭を激しく振ることによって、そのヴィジョンを振り払い、正常な思考を取り戻すことに成功した。

「あれは、一体何なの?」

シンジは、何か大切なことを忘れているような気がして、懸命に思い出そうとした。シンジの拳から、唇から、紅い血が流れたが、それすら気付かないほどに。だがその時、突然のキラの声によってシンジの思考は中断する。

「ど、どうして……。逃げる相手を一方的に攻撃するなんて、酷いよ……。そう思うよね、シンジ君」

キラの悲痛な声に、シンジは答えることが出来なかった。

マユラによってジンの片腕を失ったミゲルだが、黄昏の魔弾の異名は伊達ではなく、戦意は全く衰えていない。アストレイ隊を一気に全滅させた勢いを駆って、次のターゲットに襲いかかる。

「ようし、次は奴らだ。いいなっ!」

ディアッカ、イザーク、ラスティの3人にテキパキと指示を出し、ストライクもどき<キラの105ダガー>とデュエルもどき<シンジのデュエルダガー>を包囲しにかかる。すると、狩人から一転して哀れな獲物に成り下がった2機は、とっとと逃げにかかる。

「ハンッ!ナチュラルごときがっ!」

最初にディアッカのバスターが、94mm高エネルギー収束火線ライフルによる強力なビーム砲撃を加えると、敵は回避行動をとらざるを得なくなり、逃げるスピードが僅かに落ちる。その隙にイザークのデュエルとラスティのストライクが左右から近付いていき、射程距離まで近付くや否や続けざまにビーム砲を撃ち込んでいく。敵は応戦せずにシールドをかざして、防戦一方になる。

「ようし、もらったあっ!」

とうとうイザークの放ったビーム、狙い済ました一撃が、デュエルもどきの足を吹き飛ばした。それに気付いたラスティも、負けじと奮起し、ストライクもどきの片腕を、ビーム砲の3連発で吹き飛ばす。

「これで、おあいこっしょっ!」

ラスティはニヤリと笑うが、イザークも負けてはいない。

「ふんっ!何を手こずっているんだっ!」

そう言った次の瞬間、デュエルもどきの片腕も無くなっていた。

シンジの耳に、突然キラの絶叫に近い悲鳴が聞こえてきた。

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

敵のストライクの攻撃が、シールドを失った105ダガーを直撃し、105ダガーは吹っ飛んでいたのだ。105ダガーは、両腕から煙を出し、くるくると回転しながら遠ざかっていく。

「大丈夫っ!キラ君っ!」

シンジは105ダガーの方へ近付いていくと同時に、心配して声をかける。だが、返ってきたのは暗く沈んだ悲痛な声。

「駄目だ、両手をやられた……。もう攻撃出来ないよ。それに、今度来られたら防げないよ……」

キラの声は絶望にうちひしがれていた。シンジのデュエルダガーも、片腕しか残っていないうえに両足も吹き飛ばされている。絶体絶命の大ピンチだが、何故か敵のモビルスーツの攻撃は、いったんそこで止まる。二手に別れて2機がいずこか-おそらくレイのバスターダガーの方-へ去り、こっちには残る2機がやって来る。それでも、絶体絶命のピンチには変わらない。

「キラ君、今のうちに逃げてよっ!」

シンジはそう叫ぶと、敵とキラの間に割って入る。敵の主な攻撃は、直線で進むビーム兵器。こうすれば、キラへの攻撃はかなり減るはずとの考えてのこと。

「そ、そんなっ。シンジ君を置いて逃げるなんて……」

このままではシンジは助からない、そう察したキラは動きが鈍くなり、逃げるスピードも落ちる。

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。キラ君が逃げないと、僕だって逃げられないよっ」

「う、うん、分かったよ」

キラは、初めて見るシンジの気迫に押されて、再び逃げ始めた。当然、残るシンジに攻撃が集中する。

「こうなったら、レイさんの言ったこと、信じるしかないよね」

シンジは、最後の手段を使う決心をした。

一方ニコルは、バスターもどき<レイの乗るバスターダガー>を執拗に攻撃していた。

「よくもっ、姉さんをっ!」

ニコルの顔からは、普段の温厚な面影がきれいさっぱり消えていた。目を吊り上げ、阿修羅のような表情になってブリッツを駆るニコル。動きの素早さを主に追求して設計された機体特性を活かし、背中に取り付けられたバーニヤを駆使して、蜂の様に舞うかのような高機動を行い、上下左右前後のあらゆる方向からヒット・アンド・アウエイを繰り返す。ブリッツの右腕に装備されている攻盾システム<トリケロス>は、3連装超高速運動体貫徹弾・ビームライフル・ビームサーベルが一体になったもの。そこから貫徹弾を撃ち、ビーム砲を放ち、時にはバスターに接近してすれ違いざまにビームサーベルで斬りかかるなど、多彩な攻撃を仕掛けてバスターもどきを翻弄する。

「もらったっ!」

こうして僅かに生じた敵の隙をついて、ニコルはビームサーベルでバスターもどきの背中に斬りかかり、バスターもどき最大の武装であるガンランチャーの砲身の一部を削り取る。そして、更なる攻撃を仕掛けて収束火線ライフルも破壊することに成功し、残るバスターもどきの武装はビームサーベルのみとなる。

「姉さんの敵、覚悟!」

ニコルはここぞとばかりに激しく攻め続けた。

+++

「きゃあっ!」

ブリッツの猛攻の前に、バスターダガーの背中に取り付けてあったガンランチャーの砲身がやられ、レイは激しい衝撃に思わず声をあげる。続けて、右手に持っていたライフルも破壊されて、手放した途端に爆散する。これで、ビームサーベル以外の武器は使い物にならなくなる。絶体絶命のピンチに陥ったが、レイの闘志は一向に衰えない。

「……ワタシハ、イカリクンヲマモル……」

その言葉と共に、レイの瞳が紅く輝く。レイが、「ATF」と書かれたボタンを押すと、バスターの左手が機体の前に来る。すると、バスターの左手の甲の部分が開き、そこからオレンジ色のビームシールドが展開される。このビームシールドは、出力が低い関係で攻撃を防御出来ない未完成品なのだが、レイはそのシールドにかぶせるようにして同じオレンジ色のシールド-ATフィールド-を展開した。これで敵にはバスターダガーがATフィールドを展開したように見えるはず。仮にバスターダガーが敵に鹵獲されても、ATフィールド発生のメカニズムは絶対に分からない。こうして、バスターダガーのビームシールドは、堅牢な盾へと変身した。

「これが、私の秘めたる力……」

レイは、ATフィールドの展開と共に反撃に転じた。

+++

「そ、そんな……」

ニコルは、ビームシールドの展開を見て狼狽した。ザフトでは、ビームシールドの開発に着手したばかりであることを知っていたからだ。地球連合は、一体どこまで兵器開発が進んでいるのかと思うと、ニコルの背筋が寒くなる。そのシールドに、ビームも実体弾も通じないことがわかると、ニコルの顔が段々青くなっていく。どんな攻撃をしても、全て八角形のオレンジ色のシールドに防がれて、攻撃が一切通じないのだ。それどころか、敵は反転攻勢にでてきた。今度は、ブリッツが逃げ回るようになってしまう。

「こ、こんなはずでは……」

ニコルは、悔しさのあまり唇を強く噛む。このまま逃げようか、そんな考えが頭をよぎったが、ニコルは首を振ってその考えを振り払う。ニコルの勘と理性は共に、直ぐに撤退すべきだと告げていた。だが……。

「姉さんの敵は、絶対に討つ!」

ニコルの脳裏には、出会った頃からのアスカの顔が、次々と浮かんでいった。

表面上は明るくしていたけれど、一人になると時折浮かべていた寂しそうな表情を。
気が強くてわがままなことも言うけれど、ニコルが困った時に必ず浮かべていた優しそうな笑顔を。
悪いことをする人がいると黙って見過ごせずに、熱血少女と化していた時の生き生きとした表情を。
人一倍負けず嫌いな性格で、負けると必ず浮かべていた悔しそうな表情を。
しっかりとしているようでいて、でもどこか抜けてて、ヘマをした時に浮かべるひょうきんな表情を。
ニコルが大怪我をして苦しんでいた時に浮かべていた、心底心配するような慈愛に満ちた表情を。

ニコルは、そんなアスカがとても大好きだった。ザフトに加わったのも、世界で一番大好きな姉を守るためという理由も大きい。だが、そのアスカをバスターもどきが奪ったのだ。憎い、憎い、憎い。バスターもどきも、そのパイロットも、憎くて憎くてたまらない。こいつを倒せるのならば、例え悪魔に魂を売り渡してもいい、ニコルはそれほど強く敵を憎んだ。ニコルは怒りに身を任せ、勘も理性もかなぐり捨てる。ニコルの心を、ただただ純粋な怒りだけが支配していく。目は血走り、笑顔はその痕跡を消し、阿修羅のような顔になっていく。

「僕は、僕は、お前を絶対に許さないっ!」

ニコルは敵の攻撃をかわすと、大上段に構えてビームサーベルで斬りかかった。だが、敵の左手にあるビームシールドに防がれる。普通ならばここで引くところだが、ニコルはそうしなかった。

「うわあああああああああああああっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!」

雄叫びをあげて、後先考えずに敵に突っ込んでいく。

+++

「……これは、怒り……。そう、彼は怒っているのね……」

レイは、冷や汗を流す。レイの最後の切り札とも言えるATフィールドが、今まさに破られようとしているからだ。ATフィールドは、心の壁。物理的な力だけでは、余程強力なエネルギーが無ければ破るのが困難なはずなのに、どういう訳かたかが1機のモビルスーツの前に破られようとしていた。物理的な力に心の力が加わると、ATフィールドといえども無敵ではないのだろうか。心の力を全く計算に入れていなかったレイは、自らの迂闊さに唇を噛みしめる。ATフィールドを中和出来るのは、同じATフィールドだけ。ATフィールドを破るには、おぼろげな記憶ながらも、クリスタル型の強敵を破った時のように、膨大なエネルギーが必要。そう考えていたレイにとって、今の状況は全くの想定外だ。

「イカリクン……」

レイは、そんな状況においてもなお、シンジの心配をしていた。シンジの機体にも同じ機能があり、つい先程まではそれで万全だと思っていたのだが、そうも言えなくなってしまったからだ。この異世界には、ATフィールドを破るだけの心の力を持った人間が大勢いるのだろうか。レイは、最悪の予感に身震いした。
だが、僅かな時間といえども、敵から気を逸らしたことは致命的なミスだった。

「きゃああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっ!」

ニコルの激しい怒りが、とうとう無敵の盾のはずであるATフィールドを破り、バスターダガーを袈裟懸けにした。レイの心の壁は、無残にも砕け散った。

レイの心配とは裏腹に、シンジの展開したATフィールドは敵を全く寄せつけなかった。

「おい、あれは一体なんなんだよっ!」

ビーム攻撃が全く通じなくなったため、イザークはヒステリックに叫ぶが、聞かれたラスティの方だって分かるはずがない。だが、ラスティには思い当たる節もある。技術畑へ行った同級生から聞きかじった話を思い出して呟く。

「なんでも、ザフトではビームシールドを開発中って話しだ。もしかしたら、奴らの方が先に開発したんじゃないか?」

「そんな、おかしいだろっ!こっちの機体には、そんなものは無いんだぞっ!あっちの方が量産機じゃ無いのかよっ!」

イザークの言うことは尤もなのだが、事実は開発者側にしか分からない。実際は、G兵器は結果的にコーディネーターやエースパイロット用の機体となってしまい、その反省の元に作られているD兵器は一般兵でも扱える機体というコンセプトだ。その意味ではD兵器の方が量産機と言うべきなのだが、アークエンジェルに積まれている機体だけは、ATフィールドを使用しても怪しまれないような仕掛けがしてある。

「今は、そんなことを言っている場合じゃないっしょ。左右から攻めようぜ」

頭に血が上るイザークを、ラスティがたしなめる。そして、右からラスティが、左からイザークが攻める態勢を取る。

「こっちはいいぞっ!」

「じゃあ、攻撃っしょ!」

ラスティの合図で、二人は反対方向から同時にビーム攻撃を行った。どんなに強力な盾でも、片腕しかないデュエルもどきならば、この攻撃で一気にカタが付くはずだった。逃げるストライクもどきを横目に見ながら、次はお前だと心の中で毒づきつつ、イザークはビームライフルのトリガーを引く。デュエルとストライクから、強力なビーム砲がデュエルもどきを襲う。

「やったかっ!」

イザークは身を乗り出す様にモニタを見たが、その表情は一気に失望に染まる。デュエルもどきのビームシールドは、曲面を描いてその身を守っていた。無論、ビーム砲の攻撃は全く通じなかったのだ。

「こりゃあ、お手上げっしょ」

ラスティの言う通り、二人にはもう有効な攻撃手段は残されていなかった。だが、イザークは諦めが悪い。この場を去った仲間を呼び戻そうとする。

「おい、ミゲル!聞いているか?こっちは苦戦しているんだ。戻って来い!」

だが、しばらくして断りの連絡が入った。

「ふざけんなっ!何を考えているんだっ!」

イザークが文句を言ったが、次のミゲルの言葉に沈黙した。

「アスカが見つかったんだ。こっちの方が優先だ」

アスカ発見の報を聞き、ニコルは敵に止めを刺さずに、速攻でガモフへと帰還した。そして、ミゲルやディアッカを押し退けて、医務室のベッドで意識を失っているアスカに力のかぎり呼びかけた。

「姉さん!返事をしてよ、姉さん!」

ニコルが何度も呼びかけた成果か、アスカはゆっくりと目を覚ました。

「どうしたのよ、ニコル……。何で泣いているの?」

「えっ……」

ニコルは、その時初めて自分が泣いていることに気付いた。

「大丈夫よ。軽い酸素欠乏症になっているだけ。発見が早かったから、一日眠れば元気になるわよ」

ニコルを元気付けようとしたのか、アスカは弱々しい笑みを浮かべる。

「良かった、本当に良かった……」

ニコルは、その場に膝をついた。

その後、息を切らしてやって来たイザークとラスティは、涙で顔をくしゃくしゃにしたニコルを目撃することになる。

次回

あとがき

やはり、主人公のアスカは助かりました。アークエンジェルに捕まるという展開も考えたんですが、それだと主人公が活躍しないのでやめました。
次回またはその次から、アスカが活躍します(多分……)。


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マシントラブル [雑記]

ここしばらくの間、パソコンの調子が悪い。
特に、DVDの読み込み速度が遅くなって、きちんと再生できなくなってしまいました。
レンズを掃除しても効果が無し。
ドライバの更新をしても効果なし。
やむなくネットで調べたら、大当たりでした。
以下の方法で、直りました。
まったく、普通に考えたらどうやってもこんな方法思いつかないですよね。

デバイスマネージャを開いてIDEの転送モードを確認。
(スタート→マイコンピュータを右クリック→管理→デバイスマネージャ→IDE ATA/ATAPIコントローラ→セカンダリIDEチャネル→右クリックしてプロパティ開く→詳細設定)
転送モードがPIOになっていると速度が遅くなるので、ウルトラDMAモード2に変更。
セカンダリIDEチャネルを右クリックして削除→再起動。


新作ガンダム [ガンダムダブルオー]

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『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』主役モビルスーツ初公開! / ファミ通.com

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今度のガンダムは、西暦を使っています。
種とは異なる世界観になるようですね。


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浅間山 [エヴァンゲリオン]

浅間山


エヴァでアスカが潜った浅間山です。


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二子山 [エヴァンゲリオン]

二子山(上二子山)


エヴァでヤシマ作戦が行われた場所です。


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